みなさんこのページに来てくれたということは・・
「イラストレーターやデザイナーとして仕事をしていきたい!」
「ゲーム会社、アニメ会社の就職活動をしていく」
という目標を持っているかと思います。
でもそのためには自分の絵描きとしての実績をアピールするための
ポートフォリオが欠かせません。
この記事では、実際にゲーム会社やアニメ背景の会社から複数内定をいただくことができた自分のポートフォリオを公開しながら、現在アニメ背景のプロとして働いている視点も交えてポートフォリオ作りの構成や注意点について解説していきたいと思います。
【この記事を読むと分かること】
・ポートフォリオについての理解
・ポートフォリオの装丁
・ポートフォリオの構成と収録内容
・ポートフォリオ作成で気を付けるポイント
ポートフォリオについて動画でも解説しています!合わせて参考にしてみてください!
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イラストレーター/デザイナーのポートフォリオとは?
まずは、「ポートフォリオってなに?」
という方にむけてポートフォリオとはどんなものか説明をしていきたいと思います。
「そんなこと分かってるよ!」
という方はこの項目は飛ばしてしまって大丈夫です。
イラストレーターやデザイナーなど絵を仕事にしていく人にとっての「ポートフォリオ」とは
自分の作品を収録して絵描きとしての自分を相手の会社にむけてアピールするものです。
いわば、絵描きとしての「自分の分身」のようなものになります。
イラストレーターやデザイナーといった職業は
一次選考にあたる書類審査でこのポートフォリオの内容を吟味されることになります。
つまり・・どんなに熱意や情熱があっても
ポートフォリオを評価してもらえなければ次の面接や試験に進むことができません。
ポートフォリオが相手にとってのあなたの第一の「顔」になるとても重要なものになります。
では次からは、とても大切なポートフォリオの具体的な作り方について見ていきましょう。
イラストレーター/デザイナーのポートフォリオの装丁は?
まず、ポートフォリオをどういった形でまとめるかについて自分の行った事例を紹介したいと思います。
ポートフォリオは、をデータでの提出を要求されることもありますが、履歴書などと一緒に郵送で印刷媒体として作成することも多いかと思います。
その場合自分はどうしたかというと、A4の紙に印刷したものをクリアポケットのついているクリアホルダーに差し込んで一冊の冊子形式にまとめていました。
実際に使っていたクリアホルダーはこちら!
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【こちらの商品のオススメポイントは・・】
・表紙のプラスチックが分厚くてかなり固いのでしっかりした印象!
・中のクリアポケットの造りがしっかりしていて、透明度が高い! ・40ポケットと大容量!! ・1つ415円と品質の割に価格が安い!(2020年3月3日現在) |
特にクリアポケットの透明度は、作品の見栄えにも大きく関わってくる要素なので多少お金がかかっても100均ショップのもので済ませずにいいものを使うことをオススメしたいです!
印刷した紙に使っていたものはこちらの商品
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【こちらの商品のオススメポイントは・・】
・通常のコピー紙よりも分厚くしっかりしている
・印刷再現性が高い ・マット紙なので反射が抑えられて見やすい |
コスパを重視するなら通常のコピー紙でもいいかもしれませんが、
絵の印刷はインクを大量に使うのでうすいコピー紙だとよれてしまったり
そもそもきれいに印刷ができません。
自分の顔となる作品たちを少しでもよく見せられるように、多少お金がかかっても
印刷再現性に優れた紙を使用することをオススメします。
【お金に余裕がある方、もっと作品を綺麗に見せたい方は・・?】
もしお金やスケジュールに余裕があって、ポートフォリオをよりいいものにしたい時はポートフォリオの印刷を印刷会社に依頼するのも手です。
オンデマンド印刷という小部数から冊子を作ることができる印刷方法があるのでオススメです。
例えばこちらの印刷会社なら、A4フルカラー32ページの冊子を1万円弱で5~10部ほど印刷できる計算になります。
イラストレーター/デザイナーのポートフォリオの構成と収録内容
全体構成
実際にポートフォリオを作っていくうえで、まずは全体の構成を考えましょう。
大きく分けると・・
①表紙:自分の身元情報の記載
②自己紹介ページ:絵描きとしての履歴書の代わりになる内容。 名前・年齢・特技・ソフトウェアスキル・創作に対する思いなど ③自身のオリジナル作品(自分の志望しているジャンルの作品中心) ④他社の絵の模写作品 ⑤仕事で描いた作品(あれば) ⑥デッサン作品 ⑦その他の作品 |
このような感じで構成しました。
自分の場合は、2Dの背景デザイナーを志望していたので背景・風景作品を中心に構成しました。
・オリジナル作品は個人的に描いた風景画。
・模写作品にはアニメ背景の模写(志望する会社のものだとよりいい)
・デッサン作品は静物の鉛筆デッサンを数点
※アニメ背景会社を受けるときはここまでで、ゲーム会社を2Dデザイナーとして受ける場合はキャラクターイラストのページも別に作って収録しました。
作品のこまかい情報をのせよう
ポートフォリオにただ絵を載せるだけではもったいないです。
作品ごとに最低でも
タイトル・制作時期・制作時間・使用ツール/ソフト・絵の説明を入れましょう。
特に制作時間はアニメ背景のような「描くスピード」も求められる現場においては
重要視されることもあります。
絵の説明に関しては・・
必要に応じてラフスケッチや参考資料を載せたり、世界観設定の説明を記載したりすると
絵の説得力にもつながるのでオススメです!
自分も実際に、ロケハンの写真やアイディアスケッチなどを一緒にのせて
作品をアピールしました。
イラストレーター/デザイナーのポートフォリオで気を付けるポイントは?
自分の得意とする分野・強みをを最大限アピールする
自分がどんな絵を得意としているのか、どんな絵を描いていきたいのかをしっかりアピールするためにも自分の得意とする分野の作品を中心に収録しましょう。
自分の場合であれば「2Dの背景デザイナー」を志望していたので、背景画・風景画をメインに構成しました。
キャラクターデザイナーを目指しているのであれば、キャラクターイラスト中心に構成し
3Dデザイナーを目指しているのであれば、3Dのモデリング作品などを中心に構成するなど
自分の強みとなる要素がはっきり分かるようにアピールしていくといいでしょう。
様々な要素の絵をもりこむ
自分の得意な要素をしっかりともりこむという話をしましたが、その中にも絵の幅・多様性を持たせることも重要です。
自分の場合であれば、背景/風景画といっても・・
・現代の風景
・ファンタジーテイスト ・SFテイスト |
など色々な世界観設定の絵を入れたり
・植物などの自然物
・雲/空の絵 ・建物などの人工物 ・室内背景 |
など、描く対象にも多様性を持たせました。
さらに・・
・昼間の絵
・夜の絵 ・夕方の絵 |
といった時間帯による変化も盛り込んでいます。
自分のオリジナル作品をもりこむ
オリジナル作品とはアイディアを一から自分で考え、描き上げた作品です。
自分の経験談で、当時面接を受けたときによく言われたことが
「オリジナルの作品がたくさんあっていいね」
ということでした。
面接官の方の話によると、ポートフォリオの内容が模写作品や専門学校での課題作品ばかりの場合も多いらしく、そういったポートフォリオは退屈なものに感じるとか・・。
特にゲームの2Dデザイナーなどは0から新しいものを生み出すアイディア力も求められます。
自分の力で1から作品を生み出せることをアピールするためにもオリジナル作品をたくさん描いてポートフォリオにもりこめるといいでしょう。
イラストレーターのポートフォリオ作り方まとめ
【装丁】
・クリアホルダーにA4印刷紙を入れて作る
・クリアホルダーはしっかりした作りで、ポケットのフィルム透明度が高いものがオススメ ・お金に余裕があれば印刷会社にたのむのもあり |
【構成内容】
・表紙:自分の身元情報の記載
・自己紹介ページ:絵描きとしての履歴書の代わりになる内容。 名前・年齢・特技・ソフトウェアスキル・創作に対する思いなど ・自身のオリジナル作品(自分の志望しているジャンルの作品中心) ・他社の絵の模写作品 ・仕事で描いた作品(あれば) ・デッサン作品 ・その他の作品 |
【気を付けるポイント】
・自分の強みを最大限アピールする
・様々な要素を盛り込み絵の幅を見せる ・自分のオリジナル作品を必ずいれる |
ポートフォリオの作り方に絶対といったガイドラインはありませんが
今回の自分の事例も参考にしつつ、あなただけの最高のポートフォリオ作り
頑張ってくださいね!
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