【背景の描き方】室内の描き方をアニメ背景のプロが解説します。

風景・背景画講座
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こんにちは!風景画イラストレーターのぺいです。

今回は柔らかな光がフワッと差し込む昼下がりの和室の絵を描きました。

 

室内の背景画を描きたいけどどうやったらいいかわからないとお悩みのあなた!

今回は、和室の地塗りからディティールアップまでを細かく解説していきます。

反射の処理や木などの質感表現についても触れていきたいと思いますので単純に画力を上げたいという方にもおすすめの記事となっています。

 

室内背景が描けると絵の幅がぐっと広がるのでぜひ最後まで読んで室内背景の参考にしていただければと思います。

 

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室内背景の描きかた~レイアウト・ベース色構成~

まずはレイアウトです。

右手前に冊子があり、その奥に部屋~縁側~外の景色となっており、小物を色々と置いて雰囲気を作ろうと考えました。

少し望遠よりの画角でとらえて、圧縮率を意識しつつ一点透視図法でレイアウトを描いています。

うっすらと見えている赤い線がガイドとなるパース線で、赤線が集まっているところが消失点になります。

一点透視の消失点はアイレベル(目線の高さ)上に来ますので消失点よりも上にあるものはアオリ気味に見え、下にあるものは俯瞰気味に見えます。

 

一点透視やパースについてよくわからない方や、詳しく知りたい方は

パースがわかると絵が劇的に上手くなる!基礎知識と注意点を解説

こちらの記事をどうぞ!

 

まずはこの絵の空間色となる明るい黄緑系の色で全体を塗ります。

奥の窓外に関しては様々な植物・植え込みを描く予定なので、その地塗りとなるようなイメージでグラデーションのタッチを入れます。

とはいえこの段階ではあまり細かいことは考えず、楽観的にリズムよくタッチを作るだけで充分。

 

続いて、畳や壁、サッシ、大きなオブジェクトであるタンスやテーブルなどをシルエット的に描いていきます。

全体の明暗バランスを早い段階である程度把握し、完成を想像しやすくします。

この時ポイントとして、完全なベタで色を塗らずに大体でいいのでライティングや反射を意識してやんわり明るいところを作ってあげると後々作業が進めやすくなります。

 

 

室内背景の描きかた~大きい面のディティール・反射を描き起こす~

全体のだいたいの枠組みができたら、画面上の面積の大きいところからディティールを描き起こしていきます。

まず床面です。

縁側はかなりツルツルとした表面の木の板を想定して、かなり明確に反射を描きこみました。

そして、畳の床です。ここも柱などの構成に合わせて縦基調にやんわりと反射を入れています。

畳の表面は縁側の板ほどなめらかではなく、ある程度凹凸があるので反射率が下がります。

そのため縁側よりはやんわりとした反射表現になっていることに注目です♪

 

 

次に、サッシ系です。

サッシは障子紙やすりガラスなど、光を透過する半透明っぽい素材として認識して、奥の構造を想像したうえで描きこみます。

奥のサッシや壁の重なる部分は濃く暗い色で描き起こします。

また、障子になっている部分は色ムラを強くつけざらっとした「和紙」の質感を表現します。

木枠は反対側に強い光源があることを意識して、凝縮された反射をいれて木のなめらかな表面と硬さを表現してみました。

逆光の木枠はベタっぽくなりがちなので、こういった反射でアクセントを置いて表情をだすといい感じになります。

 

 

サッシができたら右側のタンスとテーブルを描きこんでいきます。

これら二つは角度的に非常に反射が強くでる角度にあるので、ここは反射表現の見せ所です。

奥のサッシ面の反射をある程度明確に描きこみ、手のひらツールを使って少し揺らがせて程よい反射率にします。

反射の光がタンスやテーブルの地の色に影響されることを想定して、色味は若干青みに振っています。

 

 

外の景色を描きこむ

室内のベースのものがある程度出来上がったので、外の景色を描いていきます。

っと、その前に、窓のシルエットに影響する小物だけ先に描き起こします。

このほうが手前のもののバランスを前提に奥の風景を描きこめます。

縁側においてあるブタさん蚊取り線香と植木鉢は映り込みを描きこんでいます。

 

外の景色は室内よりもずっと光が強いので、室内よりもかなり明るく描きます。

また、窓を隔てておくの景色であることを明確に表現するために描きこみとしてもかなり抑えて、あえてあっさり書くことで遠近感を効果的に表現することができます。

このように何かを隔てて遠くのものを描く際には意図的に情報量を間引いてやることで絵がバランスよく構成できるようになります。

 

 

サッシのガラス面の映り込み表現について

次に、レイアウトにもありましたが、右手前にサッシを描き起こしました。

この冊子は手前にあるため太陽光が直接当たって明るい地の色ではっきり描きます。

そして、ガラス戸なのでガラスを表現しなければならないのですが、ここでは以前描いた和風建築の家の素材を映り込み素材として使用してガラスの存在を感じさせてみました。

よく窓枠に沿ってフレアを入れたりしてすりガラス的表現がされることがおおいガラスですが、透明でリアルなガラスを表現したい場合にはこのように映り込みをうっすらと入れることによってそこにガラスがあることを説明することができます。

 

小物を配置して色味調整をし完成

絵に物語を付けるために、夏を感じるスイカや扇風機といったモチーフ、さらに犬や女の子を配置してみました。

最後の調整に右手前のサッシに「フィルター:ぼかし(ガウス)」をかけ、窓周辺にふんわりとフレアを入れたら完成です。

 

 

 

 

 

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