木の描き方を背景のプロが徹底解説!確実に上達する描き方とは?

風景・背景画講座
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絵を描いている方なら、風景画に限らず、イラストに背景として木を入れたり、アイコン的に木のイラストが求められる時って結構ありますよね。。

 

でも建物などの人工物と違って、木は自然物なのでとらえどころのない感じでどうも苦手だっていう人も多いのではないでしょうか?

実は、木を描くのが苦手な人って、木の構造や形のとらえ方をきちんと理解していないことが多いんです!

 

今回の記事では、改めて「木」についての基礎知識を確認して、構造を分析し、上手に木を描けるようになる方法を解説していきます!

 

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木の描き方を知るために木についての基礎知識を学ぼう

木の種類とシルエットについて

木として絵を描き時に、大きく「広葉樹」「針葉樹」に種類を分けて形を描き分けることが出来ます。

下の絵でいうと左が広葉樹で右が針葉樹です。

 

広葉樹は横にも広がりのある全体的に丸っぽいシルエットになり、針葉樹はシュッとまっすぐに伸び、上に向かって二等辺三角形のようなシルエットとして表現されることが多いです。

今回の記事では一般的に描かれることの多い広葉樹の描き方を掘り下げていきます。

 

木の幹と枝の構造の法則について

木のシルエットの土台にもなる「幹」の構造は、ある法則性があります。

【法則①】末端に行くほど細くなっていく

当たり前といえば当たり前ですが、絵ではよく見る間違いです。

根元から生えている幹部分が一番太く、その後は枝分かれするたびに末端に行くほど細くなっていきます。

分岐箇所などが一部太くなっている箇所などはありますが、絵を描く際に全体として枝が先太りにならないように注意しましょう。

 

【法則②】幹は枝分かれしない限り太さは変わらない

これは知っていないとやってしまいがちな間違いの一つですが、幹や枝は分岐するまでの間に細くなったりすることはありません。

法則①の通りに末端になるにつれて細くすることに注意しすぎるとやってしまいがちなミスです。

分かりやすいイメージとしては「さけるチーズ」をイメージしてみてください。

さけばさくほど細く枝分かれしていきますが、分岐と分岐の間で太さが変わったりはしないですよね。

逆に言えば、枝分かれした先の枝の太さを足すと、元の枝の太さと同じになるということです。

 

 

 

【法則③】枝の分岐の数は木によって決まっている

これも意外と知られていない自然の法則。二股に枝分かれする木はずっと二股、三股ならずっと三股に枝分かれを繰り返します。

なので、枝ぶりを描くときはごっちゃにならないようにするとよりリアルな枝ぶりの木を描くことが出来ます。

太い幹部分から一気に枝分かれする部分はまとまって枝分かれしているようにみえることもありますが、よくみると短いスパンで枝分かれを繰り返しています。

 

枝ぶりと葉っぱのつき方について

木を描くうえでもう一つ理解しておかなければいけない重要な構造は、木の枝ぶりや葉の広がりは放射上であり、目線に対して前後にも伸びているということです。

下の左の絵は、それを考慮できずに二次元的に枝ぶりを表現してしまっているパターン。

下の右の絵は、前後の枝の広がりを意識して枝の重なりを考えて描かれているパターンです。

木を描く際につねにこの放射状に広がっているということを念頭に置くことによってのぺっとせず立体的な木が描けるようになります。

 

 

木の描き方:幹の描き方のコツ

まず、先ほどの幹の構造の法則にのっとって幹のシルエットを描いていきます。

といっても絵として葉のついた木を描く場合は、枝ぶりを細かく先まで描かないほうがいいです。あまり枝ぶりを描きこみすぎてしまうとかえって硬い木になってしまいがちだからです。

幹部分から少し枝分かれしている部分までで十分です。

 

次に幹は円柱形であるということを頭に思い浮かべましょう。なので、光のよく当たる場所と当たらない場所が存在することになります。

幹のシルエットを暗めの色で描いたら、光の当たりやすい部分を明るい色で表現するようにします。ただし、円柱を意識しずぎると絵としてはぬめっとした幹になりがちなので、ある程度面の要素を意識しつつ明暗を描き分けます。

 

【ポイント】幹の色は緑よりの黒~灰色系がよくなじみます。先入観で木の幹は茶色だと思われがちですが、あまり茶色の幹の木というのはありません。絵としてもチープな印象になりがちなので特別な理由がなければ茶色くしすぎないほうが無難です。

 

明暗の描き分けが出来たら、影側に反射光を入れます。

これは必須ではありませんが、幹が「丸い」ということの説明にもなりますし、色数を増やすことも出来るので、ぐっと雰囲気がいい感じになります。

 

最後に、これも絶対に入れる必要はありませんが、晴れている昼間の木などの場合は、木洩れ日を描いて日の光が強く当たっている部分を作ると、明暗のリズムが生まれて雰囲気が良くなります。

 

木の描き方:葉っぱ部分の描き方のコツ

よく言われることですが、木の葉っぱの集合体ような形のとらえどころのない自然物でも、ある程度単純な形にデフォルメして考えることが大切です。

 

葉っぱの集まりは、まず全体が大きな球体であり、その中にいくつかの球体の集まりがあるとしてとらえると立体的な葉ぶりが表現しやすいです。

 

まずはベースとして暗い色で全体のなんとなくのシルエットを作っていきます。

この際幹のレイヤーの下に葉っぱのベースレイヤーを作成するといいです。

 

シルエットは均一な円状にならないように、複雑かつアシンメトリー(左右非対称)感を意識することがかっこいい木を描くためのポイントです。

複雑なシルエットにするためにも、ブラシは丸ブラシのような単純な物ではなく、輪郭がギザギザしているようなものを使ったほうがやりやすいです。

 

下の絵のようなシルエットは、剪定された庭の植木等であればいいですが、自然に生えている木や、特別な手入れをしていない街路樹などとしては不自然で面白味のない絵と言えます。

複雑なシルエットにすることで自然と絵に情報量を持たせることも出来ます。

 

 

シルエットが出来たら、先ほど説明した球体の意識を持って、ベースの色より少しだけ明るい色で日が当たりやすい部分を作っていきます。

幹を描いたレイヤーの上に新規レイヤーを作成して作業していきます。

イメージとしては、光が当たる部分を明るい色を塗ることで”盛り上がらせる”ような感じを想像するといいです。

 

さらにもう一段階明るい色で日の当たる部分を盛り上がらせていきます。先ほどよりもさらに細かい球体を意識して細かくタッチを入れていきます。

 

ここまで来たら、細かいタッチを加えて、葉っぱ感を出していく作業です。

先ずは輪郭部分をベースの形をさらに複雑にするよう心掛けながらタッチを入れてシルエットを整えていきます。

そして、枝が放射状に広がっていることを意識して、明るい日の当たる部分を細かく書き起こしていきます。

あまり日の当たらない影面側の中でも飛び出で光が当たりやすい部分を作ってあげることで、葉っぱが手前にむかって広がっている表現ができるので立体感を作ることができます。

 

 

 

ある程度完成したら、必要に応じて葉の間からみえる枝を描き加えると枝ぶりを想像することができて雰囲気が作れます。

最後に、葉っぱの密度感を調整してリアルな雰囲気を作るために、すこし消しこんで隙間を作ります。

【ポイント】すべてのレイヤーを一つのフォルダにまとめ、フォルダのマスクを作成してマスクで消しこむと楽に消しこむことができます。

 

 

木の描き方まとめ

・広葉樹は全体的に丸っぽいシルエット

・針葉樹は三角形のシルエット

・幹、枝は枝分かれするごと細くなっていくが、枝分かれするまでは太さは変わらない。

・枝分かれの仕方(二股、三股)は木の種類によって決まっている

・枝は放射状に広がっているので、枝と枝の重なりを考えて描く

・幹は円柱状のイメージをもって描き、影面に回り込みの反射光をいれるといい

・広葉樹の葉っぱのつき方は、綺麗な丸にならないようランダム性・非対称性のあるようにする

・細かい球体をイメージして明るい部分(光の当たる部分)を明るい色で描き起こしていく

 

いかがでしたか?

木を上手に描くためには、見よう見まねで描くだけではなく、木がどのように生えて葉を伸ばしているのか?を理解して想像しながら描くことが大切です。

今回の記事を参考に、リアルなかっこいい木を描けるように練習してみて下さい。

 

他にも自然物を描くための記事を書いていますので、合わせて読んでもらえるとデジタルで風景を描くための知識をより深められると思いますのでぜひ!

 

 

コメント

  1. […] 気を描く方法についての記事はこちら! […]