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【立方体の描き方】を解説。いまさら聞けない背景の描き方の基本

この記事は以下のような人に向けて書いています。

・立方体の描き方を詳しく知りたい方

・背景の描き方の基礎を知りたい方

 

こんにちは!

背景イラストレーターのぺいです!

アニメ背景のプロとして、約6年ほどアニメの背景を描くお仕事をさせていただいています。

YouTubeやブログを通して背景の描き方のノウハウの発信もしています。

 

さて、今回の記事では背景を描くための最初の基礎となる

「立方体の描き方」について詳しく解説していきます。

 

 ~この記事を読むメリット~

あなたはこの記事を読んで、立方体の描き方の基本が分かることで

背景画、特に人工物を描くための基礎的な知識・法則を理解することができます。

そして立方体が描けるようになると、机・建物・本棚など日常の色々なものを描くことができるようになります。

 

立方体の描き方は、パースの理解・ライティング両方の面でとても重要な知識になるので

ぜひこの記事でしっかりマスターしていってくださいね!

それでは始めていきます!

 

立方体の描き方 ~レイアウトを描く~

まずは立方体のレイアウトを描いていきます。

今回は二点透視図法をつかって、立方体の上の面が見えるような角度で描いていこうと思います。

透視図法(パース)について分からない方はこちらの記事を参考にしてみてください。

 

まずは横に長いカンバスを用意してください。横2000pxぐらいあるといいです。

アナログで描く方はA4の紙と鉛筆と定規があれば大丈夫です。

大体以下の画像ぐらいのカンバスが開けたら、まずは画面の上のほうにアイレベルを引いてください。

 

 

次に、画面両端に消失点を取り、それぞれの消失点から画面中央に向けて1本ずつ線を引いてください。この線が立方体の床との接地面の線になります。

 

二点透視図法なので2つの消失点になります。

この時、消失点は必ずアイレベル上に取るようにしましょう。

 

線が引けたら、2本の線画交わったところに垂直な線を一本

そして左右に、消失点から引いた線上から伸びる垂直線を一本ずつ書き足してください。

これらの垂直線が立方体を構成する縦の線になります。

 

 

次に、真ん中の垂直線に向けて、2つの消失点からそれぞれ線を引きます。

その線と、左右の垂直線とが交わった点に向けてさらに消失点から線を引きます。

ここまでで、立方体の形を描き起こすことができました。

下の画像の緑線の部分が立方体になっているのが分かりますよね!

 

余分な線を消して整理するとこんな感じになります。

 

ここまでが立方体のレイアウトを描く手順になります。

ここまで説明でパースについての理解が足りないなと感じた方は

こちらの記事または下の動画からパースの基本を勉強してみてくださいね♪

 

立方体の描きかた ~面のグラデーションを描き起こす~

立方体のレイアウトが描けたところで早速色を塗っていきましょう!

今回は、左上から光が当たっているライティングを設定して描いていきます。

 

上面が一番明るく、次に光源に面している面、影面の順に面を塗り分けます。

この時それぞれの面を別レイヤーに描いておくと後々作業が楽になります。

 

 

面が塗り分けられたら、まずは暗い影面からグラデーションを付けていきます。

目線に一番近い手前の角に向けて暗く、その対角線の角に向けて明るめのグラデーション

つけていきます。

これは、影面と明るい面との境界をよりはっきりとさせ

明るく上げる部分は地面からの反射光を意識してのグラデーションになります。

 

影面ができたら、残りの2面も画像のように明暗のグラデーションを付けて

塗っていきます。

基本的な考え方として、青丸で囲った角の明暗をハッキリとさせ

立方体をより立体的に見せる狙いがあります。

 

 

各面のグラデーションが作れたら、次に落ち影を描いていきます。

左上からのライティングを意識しています。

 

ある程度形がとれたら、影を接地面から遠ざかるにつれて徐々に薄く、ぼんやりとしたシルエットになるよう消しこんでいきます。

接地部分にかけてより影を濃くする意識も持っていると上手くいきます。

 

最後の仕上げに、床面と立方体との接地部分に濃い暗い色でシメ線を描き入れたら

完成になります。

 

立方体を利用して段ボールを描いてみる

ここまで描いてきた立方体を利用すれば、このような段ボールを描くこともできます。

ふたの部分のスリットと厚みを加えれば簡単に完成します。

 

 

立方体の描き方まとめ

・アイレベルと消失点を決めてパースに沿ってレイアウトを描く。

・光源方向を決めて3面を明るさ別に塗分ける。

・目線から一番近い角を際立たせる意識で各面にグラデーションをつける。

・暗い影面は地面からの反射光も意識する。

・影は光源方向を意識して形をとり、接地面から離れるにつれ徐々に薄くし輪郭もぼんやりさせる。

・地面との接地面に濃い色でシメ線をいれて境界をハッキリさせる。

今回学んだ「立方体の描き方」は、いろいろな背景イラストに応用できるとても大切な基礎の部分になります。

立方体が描けるだけで、本棚・ビル・机など様々なものが描けるようになります!!

ぜひこの記事を読むだけでなく実際に見ながら描いてみて

知識だけでなく「技術」として身に着けてみてください。

 

より効率的に背景イラストを学びたい方は下のバナーからYouTubeチャンネルのほうもチェックしてみてください!

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