コミケ、コミティアなどの同人誌イベントでは、頒布するほんの内容はもちろん最重要ポイントですが、ブースのレイアウトも売り上げやスムーズな会計などに大きく関わってきます。
今まで15回以上同人誌イベントに参加してきた経験から、売上の上がるブースレイアウトのポイントや、レイアウトに使えるアイテム、オススメのアイディアなどについて紹介していきたいと思います!
初めて同人イベントに参加する方はもちろんイベント経験者の方にもためになる内容になっていますのでぜひ参考にしてみてくださいね!
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コミケ等の同人誌即売会で売り上げUPするブースレイアウトとは?
そもそも、コミケなどの同人誌即売会のブースレイアウトで売上の上がる良いブースレイアウトとはどんなものになるでしょうか?
同人イベントは、大規模なものだと数千サークルを超えるサークルが軒を連ねるようにして会場の机にスペースを割り当てられてびっしりと並んでいます。
かなりの売れっ子サークルでないかぎり壁配置やお誕生日席(列の端)にはなれないので、基本的に「島中」と呼ばれる列の中ほどに配置されることになります。
わずか90㎝のブースが仕切りもなく並んでいるのになんの工夫もなく本だけ並べていてはどんなにいい作品を作ってもあまり見てもらえずにイベントを終えることになる可能性が高いです。
そこで重要になってくるのは、いかに自身のサークルが埋もれずに目立つかということ。
具体的には・・
・遠目からでもどんな絵を描いているのかが一目でわかる
・サークル名とブース番号が分かりやすく表示されている ・実際の商品が立体的に配置されている ・頒布物の値段が分かりやすく表示されている ・敷き布を敷いて清潔感のあるブースレイアウトを心がける |
この辺りが重要なポイントになってくるかと思います。
それぞれのポイントについて順番に解説していきます。
遠目からでもどんな絵を描いているのかが一目でわかるレイアウト
イベント会場はたくさんのサークルブースに加え、たくさんの参加者で溢れます。
そのため、すべてのサークルの絵をサークルの前まで行って確認することは困難です。
人が少なかったとしても星の数ほどあるサークルの絵を一つ一つ確認する参加者は少ないでしょう。
なので、遠目からでも一度に出来るだけ多くの人に一目で自分のサークルはどんな絵を描いているのかをアピールすることが集客アップ、売り上げアップのために重要になってきます。
また前もって調べてきてくれた方々にも、自分のサークルの位置を示す指標になります。
定番の方法としては・・
そして余裕があればポスターは表側(サークル正面側)と裏側の2面に張ってあるほうがより広範囲に宣伝効果を発揮します。
サークルにポスターを掲載するためには「ポスタースタンド」が必要になってきます。
人ごみより高い位置に掲載するとなるとそれなりに高さのあるスタンドが必要になりますが、会場への搬入などを考えると出来るだけコンパクトなモデルが便利です。
「P.O.S.U.T.A」
高さも数段階に分けて調節可能で、細かく分解して持ち運べる便利なポスタースタンド。
サークル名とブース番号が分かりやすく表示されている
イベントに出る際には自身の「サークル名」とイベント毎に割り当てられる「ブース番号」があなたのサークルの住所になります。
以前のイベントでサークルを知ってくれた方、SNS等でファンになってくれた方はこの「サークル名」と「ブース番号」を頼りに広大なイベント会場からあなたのサークルを見つけだします。
コミケのような大規模かつ大混雑が予想されるイベントでは、参加者は自分の行きたいサークルを見つけ出してたどり着くのにも一苦労します。
そんな時、「サークルの近くまで来たけれどサークル名もブース番号も見当たらない・・」となってしまったら、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれませんし、自分のサークルを求めて来てくれた参加者の方々にも申し訳ないことをしてしまいます。
お互いのためにもサークル名とブース名は少し遠目でも分かりやすい位置に表示するといいでしょう。
【おすすめの方法】
・ポスターにサークル名・ブース番号を印刷
・ポスターとは別にサークル名・ブース番号を記載したものをポスターの上に掲載する |
これなら人ごみに埋もれることなく自身のサークルの位置を多くの人にアピールすることが可能になります。
商品が立体的に配置されているブースレイアウト
コミケやコミティアなどの主な同人誌即売会では、一つのサークルに対して90cm(幅)×45cm(奥行)のテーブルスペースが割り当てられています。
基本的にはこのスペース上で同人誌やポストカードなどの商品をディスプレイしていくわけですが、机の上に平面的に本を積み上げていくだけだと、かなりブースに近づかなければ本の表紙絵などをしっかりと見ることが出来ません。
常に人の列が絶えないような人気サークルではあまり関係ないかもしれませんが、来る人もまばらなサークルにおいては
「遠くからも見える商品ディスプレイ」
が人目を引く重要な要素になってきます。
【オススメの方法】
・同人誌・クリアファイル・ポストカードを本立てや卓上イーゼルなどを使って立ててディスプレイする |
気合の入っているサークルだと、卓上にアルミラックを展開して、本来机面の1段しかない売り場を、2段、3段と拡張してインパクトのあるサークルスペースを作っている所もあります。
頒布物の値段が分かりやすく表示されている
同人誌などの頒布物の値段表示もとても大切です。
サークルに来てくれる一般参加者の中には、人ごみをかきわけて限られた時間の中でお目当てのサークルを周ろうと必死になっている場合も少なくありません。
そのため、値段表示は出来るだけ分かりやすくはっきりと表示しておくことが大切になってきます。
以下の例を比べてみても、
①手描きで細い線で描いた値札
②ゴシック体の太字ではっきりと書かれ、赤い枠線もある
②のほうが目を引くことは間違いないです。
ブースを訪れてくれた方々へのホスピタリティの面でも出来るだけ分かりやすく目立つ値札表示を心がけましょう。
敷き布を敷いて清潔感のあるブースレイアウトを心がける
同人誌イベントで使用される机は、正直言って綺麗とは言い難いものに当たってしまう可能性も十分にあります。
そこで、サークルスペース幅を覆うための布を用意するとサークルの清潔感や商品映えになってとても有効です。
具体的な大きさとしては、スペースの前垂れと手前の垂らし、机の幅と奥行きを考慮して、
90㎝×110~120cm
くらいの大きさの布を準備しておくといいと思います。
布は柄の入ったようなものではなく、単色無地のものを選んだほうが無難です。
細かい色はサークルの雰囲気や作品の傾向などにあわせるとよりいいと思います。
ぺいのオススメブースレイアウト術
ディッシュスタンドを利用して簡単に立体的な展示を実現
本来はキッチン用の皿立て(ディッシュスタンド)として販売されているグッズを使って、簡易的な本立てとして利用する方法。
ポストカードやA4カード、クリアファイルなど、複数種類のある商品を省スペースかつ立体的に配置することが出来るのでとても便利です。
組み立て式の物を購入すれば持ち運びも楽になります。
ポッキーの箱で簡単かつ便利にお札を管理
ポッキーなど、薄い立方体型の空き箱は、お会計でお札を管理するのにとても便利なんです。
使い方は簡単!
空き箱のフタ部分を開いて、テープで机に固定します。そして箱にお釣りのお札を入れて管理すれば、お札をコンパクトにまとめられるし、取り出すのもとても簡単です。
大きな五千円札や一万円札は札束の端にまとめて入れておくようにすれば大きなお釣りが発生した時も慌てず楽ちんに処理することができます!
おすすめブースレイアウトまとめ
・ポスターなどを掲げ、遠目からでもどんな絵を描いているのかが一目でわかる
・高い位置に張り紙をするなど、サークル名とブース番号が分かりやすく表示する
・ディッシュスタンドや本立てを使って商品を立体的に配置して人目につかせる
・値札のデザインに気を付けるなどして頒布物の値段を分かりやすく表示する
・敷き布を敷いて清潔感のあるブースレイアウトを心がける
・ポッキーの箱でお札を簡単に管理する
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