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写真のような絵を描く具体的なテクニック~イチゴタルトを描く~

写真みたいなリアルな絵が描けたらちょっと嬉しいですし、見栄えもしてかっこいいですよね!

それに、写真を元に写真そっくりに絵を描くことは、質感表現の向上ライティング(明暗や立体感)の理解に役立ちます。

 

いつも何となく絵を描いてしまっているあなたも、実際にあるものならば写真や資料をもとにじっくりと被写体を観察することで普段の絵にもっとリアルな説得力を持たせることも出来るようになります。

 

今回は、イチゴタルトの絵を例に、写真をもとにリアルなイラストを描く方法を紹介していきます。

 

写真模写の重要性については

絵を上達させるには模写が効率的!その理由と経験談を公開します

という記事で詳しく解説しています。

元写真紹介

今回使用する写真はこちら!

以前イタリアの空港で食べたイチゴタルトです。

美味しそうですね~!

実際おいしかったですよ♪

 

今回は、イチゴのジューシーさや、生地部分のサクサク感、そしてテーブルや皿のつるっとした陶器感を意識して描いていきたいと思います。

 

写真から輪郭を抽出する方法

ベースとなる元写真から「フィルター」→「輪郭抽出」でレイアウトとなる線を抽出していきます。

輪郭抽出したレイヤーを乗算モードにして、不透明度を20~40%ぐらいに下げて一番上に表示させます。

 

それに加えて実際の写真データを別ウィンドウで開き、見比べながら作業していきます。

 

 

メイキング

まず、テーブル面からです。

ベースとなる白いタイルの色を置き、レイアウトに合わせて溝線を描いていきます。

この段階では溝全はあまり描きこみません。

 

タイルの青い部分の色を塗り、皿の形もラフに塗ります。大雑把に薄めに陰影をつけていく段階です。

 

 

白いタイル部分の模様を描きこみ、皿が落とす影を乗算レイヤーで描きました。

 

タイルの溝の汚れ具合やタイルのグラデーション、反射質感などを描きこんでいきます。この段階で床はほぼほぼフィニッシュに近く持っていきました。

さらに、イチゴ部分の色をラフに塗っていきます。

最初に濃い部分の色を全体に塗り、出っ張っている部分を1段明るい色でスタンプを押すようにポンポンとざっくり色を置いていきます。

写真にも現れている、黄色味をところどころに混ぜていきます。これが後々いい味を出してくれるはずです。

 

スポンジとタルト部分にラフに色を置きました。この段階ではベタ塗に近いです。

皿は厚み部分のハイライトや影面を描くことで、一気に形を見えやすくしていきます。

この厚みをしっかりと描き、反射光を意識したハイライト等も入れることで絵に説得力が増していきます。

イチゴの描きこみもさらに進めていきます。側面となる部分に明るいオレンジっぽい色を置くことでイチゴの断面を表現していきます。

光沢を感じる箇所にハイライトをラフに入れ始めていきます。

 

生地のサクサクかつぽろぽろとした質感を描きこみ、コーティングを感じる光沢を一部入れました。

イチゴもどんどんリアルに描きこんでいき、イチゴの種のぼつぼつ感や丸みを感じる細かいタッチを入れていきます。この辺りまで来たら、コントラストと徐々に強くしていき、絵に立体感をつけていくように心がけることが大切です。

手前に来るコーヒーの紙コップもラフに色を置いていきます。

 

描きこみを一気にフィニッシュまで持っていきます。

イチゴのぶつぶつ感をさらに細かく描きこみ、イチゴの表面にコーティングを感じるように、ハイライトを細かく入れていきます。

皿の影面やケーキの落ち影も追加していきます。写真でもなっていますが、皿の影面はケーキの環境光を受けて黄色味を持っていますね。

手前のコーヒーはぼかす前提で、ケーキにくらべると多少ラフに仕上げています。

遊びで猫マドラーを追加しました笑

 

ぼかし(ガウス)を加える

ここまで描けたら、「コーヒーのカップ」「皿」「ケーキ」「テーブル」ごとに、描画レイヤーを統合したデータの複製を作ります。

そして、なげなわツールを選択し、ぼかし幅を20くらいに設定します。

写真を参考にそれぞれの部分をぼかしたい範囲を大体でいいのでなげなわツールで囲みます。

「フィルター」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」で、ちょうどいいぐらいにぼかします。

①床面の奥のほう

②皿の奥と右手前の角

③ケーキの生地部分の端

④イチゴの手前部分

⑤コーヒーカップ

これらそれぞれにぼかしを描けて、リアルなレンズボケを再現していきます。

段階的なぼかしを再現するために、必要に応じてぼかした範囲を消しこむのがポイントです。

 

以上完成です。

写真

イラスト

 

写真と並べてみると、さすがに写真の説得力はさすがですが、単品で見ると結構写真ぽくみえませんか?笑

 

写真を絵にすると、写真よりも見せたいポイントを狙って作りこむことが可能になります。

今回でいえば、イチゴのジューシー感明るい色味にこだわってみました。その分あえて他の部分は若干描きこみを抑えることで、よりイチゴに目が行きやすくすることができます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

線画抽出から、ぼかしまで、写真っぽく絵をかくコツは伝わったでしょうか?

写真から絵を描くことは本当にいい勉強にもなるし、モチベーションもあがります!

ぜひ身近なものの写真をとって写真から絵を起こす方法をチャレンジしてみてください!

 

 

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