もくもくと湧き上がる入道雲は夏の絵の定番ですよね!
しかし、普通の雲と違って入道雲のもくもく感を描くのが苦手・・・
という方も多いかと思います。
今回は、入道雲を描いていく手順を紹介しながら、上手に描くポイントを初心者にも分かりやすく解説していきたいと思います。
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入道雲(積乱雲)の描き方のポイント(意識)とは?
入道雲は、急激な上昇気流によってとても巨大にもくもくと成長した雲の塊です。
実際の入道雲を観察するととても複雑な形に見えますが、これをデフォルメして考えると
球体の集まりとしてとらえることができます。
言葉でいうより図で説明したほうが分かりやすいと思うので、↓のイメージを参考にしてみてください。
球体がいくつも集まって、それがくっついているようなイメージで、それぞれの球体の光が集まる一番明るくなるところと、暗く影になるところの組み合わせでもくもくとした形を作っています。
このイメージを頭の中に描きながら、積乱雲のシルエットや凹凸を考えて描いていきましょう。
入道雲(積乱雲)の制作手順
まず、青空のグラデーションを作ります。
空気遠近法を意識して、下側が薄く明るく、上側にいくにつれて濃い青になるようにグラデーションをつけましょう。
入道雲のベースとなるシルエットを描いていきます。
使用するブラシに関しては、こちらの記事(雲ブラシの作り方)を参考にしてみてください。
タッチがランダムで、エッジの形が複雑なブラシを使用すると描きやすいです。
このベースとなる色を選ぶ際には、完全な白を選ばないように気を付けましょう。
一番明るい白をここで使ってしまうと、後々雲の凹凸がつけにくくなります。この段階では白よりも少しだけ明るさが暗い色を使うようにしてください。
ベースシルエットが出来たら、一段暗い色で雲の影になる部分をざっくりと描いていきます。
最初に説明した
「入道雲は球体のあつまり」
ということを意識しながら影をつけていくのがポイントです。
まず大きな影面をざっくりと作り、大きな球体の組み合わせだけで全体の大きなもくもくをイメージしていきましょう。
ちなみに、この影色は先ほどのベースの色と、青空の色の中間ぐらいの明るさの色を狙っていくとなじみが良くなります。
ある程度形が見えてきたら、大きな影面の中に細かく明るい部分を描きおこしていきます。
そして、明るい面も細かく影を入れ細かい凹凸を作っていきます。
大きな球体の表面にさらに細かい球体がくっついているようなイメージをもって、形のぼこぼこ感、複雑性を加えていく作業です。
明るい面と暗い面の描き分けが完成したら、明るい面をさらに描きこんでいきます。
今度は、明るい面の色よりもさらに明るい色を選択して、一番光が強く当たるであろう部分を盛り上がらせるイメージで描き起こしていきます。
この作業をすることにより、平面的だった雲が立体感をまして、よく夏に見るあのもくもくした質感を出すことができます。
入道雲が完成したら、最後に周辺の筋雲やちぎれ雲を書き足して雰囲気をだしたら完成です。
動画でも解説していますので参考にしてください!
まとめ
・入道雲(積乱雲)は球体の集合体としてイメージする
・雲を描くブラシはエッジの複雑なものがおすすめ
・まず大きくざっくりと影面と明るい面を分ける
・大きな球体に小さい球体がくっついているイメージで、細かい凹凸を描き起こしていく
・一番明るい部分に明るい色を置いて盛り上がりやもくもく感を演出する
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